一般社団法人 宮大工養成塾

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手斧始め式を宮大工が解説

2021.09.12
聖徳太子

手斧始め式とは、宮大工の仕事始めの儀式で毎年、聖徳太子の月命日である11日の年始の1月に開催されます。手斧と書いて「ちょうな」といい、ちょうなを使う初めの儀式とは、作業の基本である木造りが始まる事を示します。手斧始め式とは、宮大工の仕事始めに伴い、宮大工の神様である聖徳太子の御前で所作を奉納し、1年間の安全と良い仕事を行いますと誓う年頭儀式になります。

非公開での儀式

大阪市HP引用

世界最古の企業である金剛組の手斧始め式は、大阪市の無形民族文化財に指定されており、非公開にて儀式が執り行われていますが、(一般)宮大工養成塾では、毎年同じ時刻に公開にて執り行いをさせて頂いています。儀式自体は、なるだけ多くの方に気軽に触れて頂きたいため、装束は着用せずに実際に作業する作業着の上に法被を羽織る形で執り行いさせて頂いています。

工匠の儀式

手斧の儀

当塾の手斧始め式は、宮大工の神様をより多くの方に知って頂く事も目的の一つです。初めに神道式にて祝詞を奏上し、倭会により巫女舞の奉納の後、工匠の儀にて宮大工の所作を献上させて頂きます。工匠の儀では、尺がね・墨壺・手斧・槍鉋をつかって所作を奉納します。

建築の基本

大工道具

建築の基本は、水平になります。水平とは、いつでもどこでも平という意味です。この水平を基準として、墨付けを行い、加工し、水平を基準として組立を行います。水平というのは、大工にとって非常に大切な事で、御前で献上する大工道具の手斧と差金を交わるようにし、その下に墨壺を置き、墨差しを建てると、「水」という文字になるように表現されています。が、墨差しを立てるというのは、失礼なのではないか?とある日、思う事がありまして、最近では墨差しを寝かせて、その代わりに白湯飲みを置いて「水」としています。

各種献上

令和2年 手斧始め式

手斧始め式では、各種団体様から聖徳太子への献上品を奉納して頂いております。「倭会による巫女舞」「天野山文化遺産研究所:膠」「万福:お心添え」「谷村工務店:お心添え」

手斧始め式の様子

宮大工体験実施中

宮大工養成塾では、宮大工ってどんな仕事をするの?など宮大工に関する疑問解決のため、無料にて宮大工体験を行っております。ホームページから宮大工体験の日程調整が可能ですので、是非ご参加下さい^^現在、兵庫校・神奈川校・大阪本校にて宮大工体験を実施しておりますので、お気軽お問い合わせ下さい。

【宮大工体験について】
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