一般社団法人 宮大工養成塾

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受験生版タイガーファンディングに出演

2022.05.27

平素より、当塾の活動に関しまして、多大なるご理解とご支援ありがとうございます。この度は、受験生版タイガーファンディングに当塾の在校生の下田くんが出演し、無事に資金を獲得する事が出来ました。動画の中で、岩井社長より、虎からの支援というよりかは、本当の意味での寄付で動画をご視聴頂いた皆様からの支援をクラウドファンディングという形で頂く事が下田くんにとってもよいというお言葉を頂き、放送後サーバーダウンがするくらいクラウドファンディングページへのアクセスが殺到に皆様の温かいご支援に改めて感動してしまいました><。

塾頭の私としては、人というのは本当に弱い生き物ですが、他の人のためなら、大切な人のためなら、頑張れると思っています。下田くんは、社交性のある子ですが、それがゆえに逃げ道を多く知っています。今回、皆様からの温かい応援を胸に彼は宮大工の修行に励んでいけるのではないでしょうか。私は、自己中な宮大工よりも、人のため、大切な人や物のために、貢献できる人間になってほしいという思いがあります。その思いという基礎がしっかりとしないと技術は上辺だけのもので、修行にも励む事ができないと考えている古い人間です。しかし、うちに来る子には、仕事さえできればいい、そんな小さい人間にはなってほしくないですし、そんな人がする仕事は所詮は知れていると思っていますし、実際にそうです。

今は、三重県の志摩市の普請場にて修復工事の真っ最中です。近くに伊勢神宮があります。伊勢神宮は、20年に一度、社殿を建替する式年遷宮(しきねんせんんぐう)があります。これは、何年もかけて、木を切り倒す所やその木を運ぶ事など、色んな人が関わり、やがてはそれが一つの社殿として完成します。私は、これこそが我々が目指す建築と考えています。全国から若者が集結し、一つのプロジェクトを完成させる。それまでには、色んな事があります。仕事上のこともありますし、人間関係でのトラブル。そして、今回の下田くんの境遇など。それでも我々は乗り越えて建物を完成さえる。我々には同じビジョンがあり、それを共有している事に価値があり、それが私達を繋ぐ絆でもあります。その過程を経て作り上げられたものこそ、まさに「建築」と私は認識しています。だから、注文があったから、作って、お金もらって終わり。そんなもんではないんです。その過程がすごく大切なんです。若い子にそんな仕事ができるんか??という批判もありますが、プロはもともとは素人です。どれだけ上の人からチャンスを与えられたか?実践をどれだけしたのか??という事が大切で、逆にチャンスを貰えるような努力をしているのか?生活習慣はしっかりとできているのか?など、若者にもそれ相応の試練があります。それを乗り越えて人は成長する。仕事が出来る人が多くいる会社の若者は育ちません。なぜならは、良い仕事はその人達がこなすからです。生産性の高い人がやっていかないと、企業も儲かりません。だけど、それでは若者にチャンスがやって来ません。だからこそ、人の新陳代謝も必要です。とはいえ企業は良い職人を確保したいので、現実的に難しいです。私は、若者が修行できる環境を整える事で、若手宮大工の実践の場を増やし、成長させてあげたいと思いもあり、宮大工養成塾を作りました。

これからも、より良い修行環境の構築とこの業界の核を担ってくれる宮大工の養成をしていきたいと思います。クラウドファンディングのお申し込みありがとうございました。すごい数のお申し込みを頂いておりまして、順次返信させていただきますので、もう暫くお待ち頂ければと思います。ありがとうございました。本当に感謝致します。また下田くんの情報もアップしていきます。